『家守綺譚』梨木香歩

よく絶賛されている記事を見かけるので読んでいます。まだ途中ですが、とてもよいので感想を。

タイトルとあらすじの雰囲気が少し難しそうなイメージでしたが、以外にスーッと読めます。

独特の世界観がとても素敵です。綿貫と高堂の友情がクールで深いところがいい。

話の中では現実離れした不思議なことが数々起こるのですが、なぜだどうしてだ、ということではなく、ありのままに、というふんわりした感じがなつかしいような、この世のものでないような。。。

梨木さんの本は2作目ですが(1作目は『西の魔女が死んだ』←これ、とてもいいです!)、最後の3行で、

やられた!!

って思います。泣けるときもあるし、じーんとすることもあるし。

ぐっとつかまれるというか。

『家守綺譚』もひとつひとつの話はとても短いのですが、きちんと完結していて、最後に波がきちんときてくれるので、やみつきになってしまいます(笑)。

さあ、今夜もあの世界に引き込まれよう!(笑)。

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『センセイの鞄』川上弘美

以前から気になってた『センセイの鞄』を読みました。

Senseinokaban

川上弘美さん、初めて読みましたが、うまいなーって思いました。ひらがなと漢字のバランスを上手にとっていて、字面からほんわかした雰囲気を出しているように思えました。

やーーー、感動ですよ、この本は。

私の場合、すぐに感激したり泣いたりしてしまうのですが、またまた涙しました(笑)。

歳が離れていても、お互いの波長がぴったりなんですよねえ。。だから惹かれあうんですね。センセイとツキコさんのゆったりのんびり流れる日々を読み進めていくのはとても楽しくて、読み終えてしまうのがとても寂しかったです。

ドラマ化もされていましたよね。柄本明と小泉今日子ですか…。うーん、見てみたい~。ツキコさんはちょっとだけ野暮ったく(でもよく見れば美人)て、つかみどころのないような雰囲気を出しているとうれしいのですが。キョンキョン、美人だからな~。

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川上さんの作品をもう少し読んでみたくなって、文庫新刊の『ニシノユキヒコの恋と冒険』を読んでます。でもこちらは今ひとつピンとこないなー。まだ途中だから何とも言えないけど、今のところは感ずるところが難しいです。不思議な感じはただよってるけどね。

川上さんの作品でなんかオススメあったら教えてください。

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『将棋の子』大崎善生

感動しました!すごく心に残る1冊になりました☆

Syouginoko

将棋のことはほとんどわからないのですが、それでも十分に伝わってくるものがあります。書き方がうまいんだろうなあ。

大崎さんと成田英二の友情には涙が止まりませんでした。

将棋の世界にこんなドラマがあったなんて、今まで想像もしたことがなかったです。どんな職業でも「プロ」と名のつくものは、言葉では言い表せないくらい、情熱、努力、挫折、希望…、いろんなものがないまぜになっているのだと思いました。だからこそ、そこにドラマがある。。。ドラマ、なんて言うと軽い感じですが、奨励会に身を置く人それぞれに、必死に戦い、破れ、また成功する者の生き様が凝縮されて書かれていて、読む者を感動させます。

将棋の世界を見つめ続けた大崎さんだからこそ書くことができた1冊だと思います。大崎さんの将棋に対する熱い思いがよくよく伝わってきました。

*****

大崎さんのノンフィクションは『ドナウよ、静かに流れよ』に続き2冊目ですが、2冊ともすごくよかったです。小説より好きですね~。

いや~いい本に出会ったときはうれしくなりますね♪

しかもBOOK OFFで¥105だったのでよけいにうれしいです(笑)。

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『クライマーズ・ハイ』横山秀夫

日航ジャンボ機墜落から早くも21年。。。

当時小学生だった私の記憶にも残る大事故。この事故を題材にした長編大作です。

Climbershigh

山登りや新聞社のことは全くわからないので、初めの方はなかなか入り込めなかったけれど、途中からどんどん引き込まれていきました。

主人公、悠木の、決して器用とは言えないが自分の信念に従って行動するところなどは素晴らしいと思うし、また、新聞社と自分がめざすものの違い、十人十色の職場でひとつのものを作り上げていく難しさ、社内の理不尽な圧力、新聞とはこうして作られるのかという思い。。。

いろんなことを感じた作品でした。

横山秀夫さんってなんとなく固いイメージがあって、年配の男性がよく読まれている感じがして、ちょっと敬遠していた部分もあったのですが、読んでみてよかったです。『クライマーズ・ハイ』はテーマがよく伝わってきました。これが伝えたかったことなんだ!っていう。

次は映画にもなった『半落ち』も読んでみたいです。

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ギリシャ神話にハマる

ギリシャに旅行したので、これを機に、ギリシャ神話を読んでみることにしました。

イメージとしては、何だか難しい名前がいっぱい出てきて読みづらそう…と思っていたのですが、読み始めるとなかなか面白いです。

人物の名前と関係さえうまく結び付けられれば、面白くなってきます。

ゼウスやアフロディーテ、ポセイドンなんかは目にしたことがある名前ですよね。

どこかで聞いた話や土地の名前など、けっこうギリシャ神話に基づいている部分が多いです。へえ~そうだったのかあ!って感心したりしながら読んでます。

某スポーツメーカーの名前も、勝利の女神ニケ(Nike)からきていたのですね☆

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最近読んだ本より

旅行だったため、久々のブログです。

旅行の話もめいっぱいしたいのですが、まずは最近読んだ本の感想から。

Donauosaki

大崎善生『ドナウよ、静かに流れよ』

これはノンフィクションなのですが、予想に反してすごく感動しました。

初めの方は少し退屈な感じもするのですが、本筋に入ってくるとどんどん続きが気になって一気に読めちゃいました。

ノンフィクションとは思えない作品でした。ノンフィクションなのにそこには一つの物語があって、それがまた、真実だからこそぐっとくるところがあるというか、なんかこう、いたたまれないような気持ちになりました。

本当のところは当事者たちにしかわからないことかもしれませんが、多分こうであっただろうという、作者なりの考えも見えましたし、読み進める私自身にも思うところがあって、いろんなとらえ方ができる作品だと思います。

Tokyowankei

吉田修一『東京湾景』

東京の天王洲アイルに住む青年と出会い系サイトで知り合った女性との恋愛物語。

旅行の飛行機の中で読みました。東京に住んでいるとなんとなく地名や土地のイメージができておもしろかったです。内容は…可もなく不可もなく、という感じで、するする読めます。

ラスト、ちょっとファンタジーっぽい感じが私は好きでした。

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本の宅配サービス

先日、本を3冊ほど買ったのですが、雨の日でこれからまだ寄るところがあったので、荷物増えるな~と思いながらレジで清算していたら、

「2000円以上お買い上げの方無料宅配サービス」

との文字が!

おお!これは☆と思い、さっそく利用。

翌日、届けてくれました♪

本屋さんによってお値段はまちまちだけど、わりとこういうサービス最近目立ってるような気がします。便利ですよネ(^^)。

ネットで何でも買える時代ではありますが、私はCDでも本でもお店に足を運んで買う方が多いです。お店をぐるっと眺めながら、ピンとくるモノとの出会いを楽しんでます。手間もヒマもかかるけれど、自分の好きなこと、興味あることを端折らずにいこうと思って。

もちろんケースbyケースでネットも利用しますけれど。

で。買った本は、

  ●ケンタロウのレシピ本2冊

  ●「ドナウよ、静かに流れよ」大崎善生(文庫新刊)

です。

大崎善生のノンフィクションは初めてなので、どんな感じなのか興味あって。

どうかな~。

ケンタロウは私の好きな料理人さんで、シンプルでウマいレシピがいいなあと思ってます。

日々のごはんの脱!マンネリ化をするべく、がんばりまーす(^^)/~~~

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「閉鎖病棟」帚木蓮生

ちょっと古い本ですが、「閉鎖病棟」という本を読みました。

Heisa

作者は帚木蓮生(ははきぎ ほうせい と読みます)という名の方で、東京大学仏文科卒、TBSで2年勤務後、九州大学医学部を卒業し、現在は精神科医、という一風変わった経歴の持ち主でいらっしゃいます。

ある精神科病棟を舞台にした人間模様を描いた作品ですが、静かにじんわり感動することができました。

ちょっと泥臭いように感じることもありましたが、登場人物をとりまく環境や感情などが緻密に書かれていたと思います。

印象に残るくだりもいくつかありましたし、なかなかよかったです♪

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カフェと読書

昨日(5/22(月))の話ですが。

カフェで本を読んでました。

有栖川有栖「スイス時計の謎」。推理小説久しぶり。4編からなる短編集なのですが、ちょっとした時間に読むのにぴったり。まだ途中ですが、初めの「あるYの悲劇」おもしろかったです。謎解きができず、ちょっと悔しかったりもしました(笑)。

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私の大好きなお店、マリアージュ フレールにて至福のひとときです♪

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ローズという紅茶で、バラの香りがとても優雅な気分にしてくれます☆

こういう一人の時間ってゼイタクでいいですね。自分だけの世界っていうか。

またお気に入りのカフェを見つけて本を読みに行こうっと。

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「リアルワールド」桐野夏生

World_1「リアルワールド」桐野夏生

読みました。桐野夏生先生の本は初めて読みましたが、深い文章を書く方でいらっしゃいますね!

年齢や世界観や全てが違う、(でもしかし共通するところもありそうな)高校生の心の闇をとても”リアル”(と思われる)に書かれていたと思います。

私自身、高校を卒業してずいぶんたちますし、今とはまた時代が違っていたこともあり、今の高校生ってこんな風なんだーと驚いたり、ある意味かわいそうになったりしました。

複雑だけどシンプル、シンプルだけど複雑、という感じ。

職場の、私より少し年配の方で、3人の娘さん(中、高、大学生)をお持ちの方と話をしていて、今の子供は学校や友達、家族、いろんな顔を使い分けている、ということを聞きました。
友達にもいろんな種類がいて、Aさんにはこの顔、Bさんにはこの顔、っていろいろ顔を使い分けていて、話題もそれぞれに違っていて、自分を演じているのがわかるそうです。
「へえ~、今の子供は大変ですねぇ…」なんて話をのんきにしていたのですが。。。

この小説を読んで、ふとそんな話を思い出しました。

友達でも本当の自分を見せない。

これは弱さの表われなのか、自分を守るための鎧みたいなものなのか…。
自分を出すことと、それによって傷つけられることとの割合が合わないからのか。。。

友達と話している内容と、本心が随分かけ離れているなあと思ったけれど、程度の差こそあれ、それはみんな同じなんじゃないかと思いました。

***********

「取り返しのつかないことってあるんだよ」というくだり、すごく不気味ですね。

その意味が終盤にわかってとてもスリリングでした。

今の時代は何でも簡単に出来すぎるなあという危機感も感じました。

サスペンスみたいで、一気読みしました(^^)。

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